各方面から反対や疑問の声があがり、不登校の子どもを追い込む法案を今なぜつくるのか問題視されているなか、5月10日(火)に「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」通称「不登校対策法案」が衆議院に提出されました。
地方議会やマスメディアの社説などで法案の慎重審議を求める声が続いているなか、5月18日(水)には衆議院文部科学委員会が予定されており、法案の「議員提案」を取り下げ「衆議院文部科学委員長提案」にして、当日の審議で法案を通過させる方向です。
来る5月16日(月)には国会前で法案反対のスタンディング行動が予定されています。
公教育計画学会からは緊急声明国会上程された「教育機会確保法案」は一旦『廃案』の上で、一から再検討をが出されました。

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 「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」は、2015年9月15日の「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案(馳座長案)」から2016年2月2日「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(丹羽座長試案)」に立法趣旨が変わり、「多様な」という言葉とともに「フリースクール」に対応する部分が削り落されました。これに伴いフリースクールに財政支援するために法的な手続きとして必要であり、多方面から批判・反対が続出した「第四章 個別学習計画」がなくなりました。
 法案から問題の多かった第四章が削除された後に登場した丹羽座長試案では「第三章 不登校児童生徒に対する教育機会の確保等」という名のすべての子どもに深刻な影響をもたらす「不登校対策法案」が登場し、内容も不登校対策・不登校の子どもの管理へと大幅に書きかえられました馳座長案丹羽座長骨子案、法案の新旧修正表のPDFファイル)。
 不登校対策法案に変わった2月2日以降、超党派議連の不登校関係団体へのヒアリングはまだ3回(1団体につき1回目は5分、2回目は10分)で出席議員は毎回数人でした。不登校対策については超党派議連は審議の端緒についたところでした

 不登校の小・中学生は年間12万3000人以上にのぼります。過去10年間をみても延べ120万人以上の小・中学生とその家庭が不登校対策で悩み傷つき、苦しんできました。いじめや体罰などに傷つきながら不登校できない子どもが自ら命を断つ事態が続いています。命を断っていく子どもは学校を休んでいません。不登校は命の非常口です
 文部科学省が不登校対策をすればするほど、不登校の子どもが増え、命を断つ子どもも増えています。文科省の不登校対策は子どもを追い詰めています。効果をあげていない施策を集大成した法律はいりません。不登校問題は全て子どもの生活と命にかかわる国民的課題です

 2016年3月11日の超党派フリースクール等議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟の総会では疑念、懸念、法案の不備の声が次々あがるなか、審議不十分のまま座長案として「各党持ち帰り」となりました。
2月2日に「不登校法案」に立法趣旨が変わってから、3月11日の議連総会で法案が「各党持ち帰り」になるまで議連の勉強会は一ヵ月と少し、不登校関係者へのヒアリングは3回しか行われませんでした。社会的弱者である子どもたちの生活と命にかかわる法案が、こんな拙速に扱われていいはずがありません

 2016年4月28日の議連総会において自民・公明・民進・おおさか維新が承認、共産・社民が「夜間中学に関する部分は速やかに成立を。不登校に関する部分は成立を急がず市民の声をもっとよく聞いて」と慎重審議を求めました。しかし、超党派議員連盟内で全会派一致を得られないなか、反対や懸念や疑問に対して「まずは(法律を)成立させ、(そのあとで)直すべきところは直し、変えるべき点は変えていく」と言い、法案を賛成会派が国会に提出することをわずか20分ほどの総会で決めてしまいました。不登校の子どもを選別・排除し、差別・管理する法案を内容を審議する時間もとらずに今国会へ提出されることになりました
市民が反対の声をあげ、研究者や学者も懸念の声をあげています。フリースクール議連がなぜ立法趣旨をかえてまで急いで「不登校対策法」をつくるのか、市民は疑問に思っています。子どもにとっての治安維持法だと懸念する法律関係者もいます
 やっとの思いでいじめや体罰、懲罰をのがれて休み始めた小学生・中学生にこんな法律をつくってどうするのでしょう。現状より、子どもをもっと追いつめる法律はいりません

 2016年5月10日、各マスメディアも慎重な審議を求めるなか「通称 不登校対策法案」が国会に提出されました(ここ一カ月の報道記事(社説)などのPDFファイル)。
5月18日(水)に衆議院文部科学委員会が開催され、法案審議に入る予定です。6月1日が今国会の会期末で会期延長はありません。法律を推進する側は何としても会期内に法案を成立させようとしています。
 5月10日に国会に提出した議員提案をいったん取り下げ、「衆議院文部科学委員長提案」にして5月18日の「衆議院文部科学委員会」にて短期間審議での可決させる方向に動いています。議員提案を取り下げ、委員長提案に切りかえるのは異例の事態です
マスメディアから「拙速に通せば禍根を残す」と指摘され、地方議会の意見書各方面からの請願などで慎重な審議が叫ばれるなかこのようなことは許されていいのでしょうか。社会的弱者である子どもの命と不登校の子どもの差別にかかわる法律がこのようにつくられて良いはずがありません



5月16日(月)には国会前で法案反対のスタンディングが行動を行います。
場所は衆議院第2議員会館前、時間は12:00~13:00と16:00~17:00。

国会は委員会・本会議とも12:00~13:00がお昼休み、17:00から衆議院本会議があり、一番議員が移動する時間になります。
プラカードにつきましてはこちらから、http://150909.jimdo.com/。セブンイレブンのマルチコピー機(ネットプリント)を使って出力できます(1枚100円)。自作オリジナルプラカードもぜひ持参ください。
1回目16:00~13:00と2回目16:00~17:00、どちらか片方の参加も大歓迎です。
法案反対の意思表示のため、皆さんぜひ参加をお願いします。


●5月18日(水)AM9:00~10:00の衆議院文部科学委員会が開催され会議は傍聴ができます。社民党の吉川元議員と共産党の畑野君枝議員が質問に立ちます。行ける方は傍観に行き、法案反対の市民がたくさんいることを行動で表現しましょう。

●また、5月17日(火)に開かれる衆議院文部科学委員会理事懇談会で「衆議院文部科学委員長提案」への取り扱いが動議により決まると思われます。
それまでに衆議院文部科学委員理事の議員の方々に、慎重審議を要請するファックスを送ってください。

●不登校対策法案について動向、丹羽座長案(2016年4月26日)と参考用の馳座長案(2015年9月15日)、ここ一ヵ月の新聞報道(社説など)、地方議会の意見書はこちらから。

「(多様な)教育機会確保法案」と「不登校」をめぐる動向
義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(丹羽座長案)20160426 縦書き原文 横書きPDF
義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案(馳座長案)20150915 縦書き原文 横書きPDF

2016年4月10日~5月10日までの新聞報道記事等と多摩市議会の意見書


報道記事などのリンク(2016年6月2日現在)と衆議院文部科学委員会理事は連絡先は下記のとおりです。
法案反対の国会前スタンディング行動のプラカードの画像データとネットプリンと予約番号とプリント方法も追加しました。
★以下が畳まれていたら、右の「続きを読む」をクリックしてください。


〈社説〉子どもたちにとって最善を」信濃毎日新聞、2016/04/10

〈社説〉多様な学び 議論の原点を忘れずに」朝日新聞 2016/04/14

教育機会法案に反対 不登校団体らが白紙撤回求める」教育新聞 2016/04/15

学びの自由 子どもらに 不登校対策法案 白紙撤回訴え」東京新聞 2016/04/16

『不登校対策法』の行方」時事通信社 内外教育 2016/04/26

教育機会確保法案提出へ」しんぶん赤旗 2016/04/29

〈社説〉多様な義務教育 学校以外にも広げたい」北海道新聞 2016/04/29

不登校児の教育支援へ法案 超党派、今国会に提出へ」日本経済新聞 2016/05/02

〈社説〉不登校対策法案 賛否の溝埋める努力を 」東京新聞 2016/05/09

『フリースクールで義務教育』国会提出 背後に経産省と文科省“霞が関の暗闘”」ZAKZAK 夕刊フジ2016/05/12

そんなに急いでどこへ行こうとしているのか、教育機会確保法案」(ニッポンを見つめる 前屋毅)個人- Yahoo!ニュース 2016/05/17

不登校対策法案反対で路上活動 白紙に戻し再考求める」教育新聞 2016/05/17

不登校支援の教育機会法案、4党共同で衆院提出-『子ども追い詰める』と批判も」池添徳明 週刊金曜日5月20日号 2016/06/01

多様な教育機会確保法が不登校児の権利を侵害?」樫村愛子 WEBRONZA 2016/05/31

不登校の学習支援、道半ば 教育機会確保法案、継続審議に 校外の学び、修正も実らず」朝日新聞 2016/06/03

『義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案』(仮称)の慎重審議を求める意見書 」多摩市議会(全会一致) 2016/03/30

国会上程された「教育機会確保法案」は一旦『廃案』ので、一から再検討を」公教育計画学会 緊急声明 2016/05/13

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法案反対の国会前スタンディング行動のプラカードとネットプリンの予約番号
セブンイレブンのマルチコピー機(ネットプリント)で1枚100円(A3サイズ)で出力できる、統一プラカードを用意しました。セブンイレブンのマルチコピー機(ネットプリント)でのプリント方法はこちらから。
また、下記の画像をプリンターで印刷することも可能です。

imageプリント予約番号 48643113

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