「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」について「不登校対策」にかかわる部分の白紙撤回を求める請願書への署名のお願い

第190回通常国会において、反対の声が日ごとに高まる中で推進派が成立を急いでいた不登校対策法案は、5月31日に開かれた「超党派フリースクール等議員連盟」「夜間中学校等義務教育拡充議員連盟」の合同議連総会で継続審議との方針が確認されました。
法案は賛成会派(自民、民進、公明、おおさか維新)から国会に提出されたものの、衆議院文部科学委員会で審議されなかったため、法案は「つるされたまま」の状態にありました。
6月1日の文部科学委員会で継続審議にするための手続きを経て、次の臨時国会(9月下旬に召集で調整中)で審議されることになりました。


このような国会の現状に向けて、当ネットワークは法案の白紙撤回を求める声を届けるため、5月に続き、再度、請願署名を募集することになりました。

請願書(←ここをクリック)をダウンロード→印刷→署名の上、送付先
(〒168-0063 東京都杉並区和泉3-34-23 こども相談室「モモの部屋」気付
   「不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワーク」)までご郵送ください。

どうかよろしくお願いいたします。
(請願書1枚が衆参両院に提出されます。1次締め切り9月30日とさせていただきます)

5月に募集した際には、わずか2週間でこの法案に対して慎重な審議を求める請願署名が2478筆集まっています。



下記に当ネットワークの本法案への今回の反対声明の全文を掲載いたします。



「義務教育の段階における普通教育に相当する 教育の機会の確保等に関する法律案」    について「不登校対策」にかかわる部分の白紙撤回を求める請願

 

一 請願要旨

2015年5月27日、超党派フリースクール等議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟の合同総会が開かれ「多様な教育機会確保法(仮称)案」が提案されてから、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」として継続審議になるまで、登校拒否・不登校当事者や親たち、関係者の賛否は大きく割れ、その懸念の声はますます広がっています。法案の内容も当初の「フリースクール支援法案」から、支援という名の子どもたちを排除する不登校対策法案へと大きく変わりました。

不登校の小・中学生は年間 12 3000人以上にのぼります。いじめや体罰などに傷つきながら、追い詰められた子どもたちの自殺は後を絶ちません。不登校は、教育の問題だけでなく、子どもの命にかかわる国民的課題です。

文部科学省が不登校の対策をすればするほど、不登校の子どもが増え、命を絶つ子どもも増えています。文部科学省の不登校対策は、不登校の子どもを追いつめています。効果を上げていない施策を法律にする必要はありません。

子どもたちを分断し、差別する「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保に関する法律案」について夜間中学と分けて不登校対策に関する部分の白紙撤回を強く求めます。



二 請願事項

 1 「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案について不登校対策

   にかかわる部分の白紙撤回を求めます

 2 夜間中学については、法律を分けて、当事者の意見を尊重し、進めてください








以下が請願書の画像です。


請願書(取扱団体・ネットワーク)