不登校の子どもが危ない! STOP!「多様な教育機会確保法」

私たち「不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク」は、不登校などの経験者と、親の立場の者の集まりです。「義務教育に相当する普通教育に関する多様な教育機会を確保するための法律案(通称:多様な教育機会確保法案)」についての情報共有と意見表明のために、このブログをひらきました。           

タグ:ひきこもり

130日(土)に、島根県松江市にて「STOP!多様な教育機会確保法案 1・30緊急フォーラム」を開催しました(主催:松江 不登校を考える会「カタクリの会」、NPO法人YCスタジオ、不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワーク)。

講師には、フリースクール「フォロ」事務局長の山下耕平さんを迎え、「多様な教育機会確保法案」の問題について、「不登校」の基本的な定義や歴史、学校の空気感や、不登校を支えてきた市民の動きを踏まえつつ、幅広くお話しいただきました。

1・30当日の様子について、山下さんがブログに掲載くださっています。→「STOP! 多様な教育機会確保法案@松江」(2016/2/1)

当日、山下さんが使用されたスライドは、こちらからも閲覧できます。


山下さんの講演を受け、不登校の経験者2名と、親の会から2名のリレートークを行いました。また、東京在住の不登校の経験者の方からのメッセージも届いており、ご紹介させていただきました。
リレートークでは、それぞれの立場と経験を受けて、まさに自分の言葉として話され、とても胸を打つものがありました。

質疑応答では、法案の危険性についてだけでなく、出席されたみなさまのそれぞれの経験から、不登校について改めて考えていきたい、という意見が多く出されました。
 

ご参加くださったみなさま、そしてご登壇くださった山下さんをはじめとするみなさま、貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。


 「STOP!多様な教育機会確保法案キャラバン」、次はSTOP!多様な(き)教育機会確保法案 2・17講演集会」です。参加お申し込みはこちらからどうぞ。


引き続き、よろしくお願いいたします!!


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 1月11日(月・祝)に、「不登校・ひきこもり・発達障害 ─子どもたちの『今』を考えるすぎなみフォーラム─」を開催しました(主催:特定非営利活動法人てんぐるま/共催:不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク/後援:杉並区教育委員会)。
 不登校やひきこもりのお子さんをもつ保護者の方々など、多数のご参加で満席となりました。

プログラム
 1)基調講演:内田良子(心理カウンセラー・子ども相談室 モモの部屋)
 2)発言:親の会から 下村小夜子(登校拒否を考える会 佐倉)
 3)発言:不登校の経験者から
 4)「多様な教育機会確保法案」(通称)について、概要と問題点の解説
 5)会場からの質問票をもとに、質疑応答とディスカッション

配布資料 みんなで考える「多様な教育機会確保法案」PDF版 ←クリックしてください

 法案の概要と当ネットワークが考える問題点の解説については、とてもわかりやすかったとのご感想をいただきました。上の配布資料をぜひごらんください。
 不登校をめぐる学校や社会の現状、当の子どもはどんな状態と気持ちでいるのか、親やまわりの大人たちはどのように居ることができるのか、ほんとうに必要なことはどんなことか…といった具体的な話に続けて、法案がもつ問題点を、子どもの側の視点からお伝えできたと思います。

 法案の解説者から出た
「私たち自身は不登校と呼ばれることを望んでいない。大人の都合で勝手にそう名づけられているだけだ」
ということばは、法案にとどまらない「不登校問題」の大きな本質を表しています。

 「STOP! 多様な教育機会確保法案キャラバン」は、「STOP! 多様な教育機会確保法案 1.30緊急フォーラム」(1月30日 島根県松江市)、「STOP!『多様な(き)教育機会確保法案」講演集会』」(2月17日 東京都渋谷区)と続きます。詳細は⇒こちら
 ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします!

 11月13日付の朝日新聞11月15日付の読売新聞で「フリースクールなどで教育を受けた場合でも義務教育修了を認める議員立法を自民党の議員連盟がまとめた。来年の通常国会に提出する見込み」と報道されています。
 議連からの公的なアナウンスはないため、これをそのまま事実と受けとることはできませんが、報道内容では学校在籍が前提となり、「多様な学びの保障」よりも「学校復帰」「学校と同じ教育」に重点が置かれた法案に見えます(法案名から「多様」の語もなくなっています)。学校に行かずフリースクールなどにも行きたくない(行ける状態にない)子どもにとっては、ただ管理と「やらなければいけないこと」が増えるだけ、そして「卒業」ではなく「修了」という学歴の差別が新たに生じるという、非常に不利な法案となっているようです。
 これが果たして不登校の当事者が望んでいるものなのか、とても疑問です。むしろ別の誰かのための法案であるように思えます。

 この報道を知った、不登校の小学生のお子さんをもつ親の方が、文章を書かれました。許可を得て、下に掲載させていただきます。
 立法にかかわる人々に、現場からのこのような具体的な声を知ってほしい。たくさんたくさん聞いたうえで、もっと慎重になり、一から考え直してほしい、と思います。(文責:藤本なほ子)

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私たちは、不登校・ひきこもりなどの経験者と、親の立場の者の集まりです。
2015年8月11日に「多様な教育機会確保法(通称)」の法案が公開されたことを受け、このブログを緊急に立ち上げました。

私たちはこの法案が、不登校の子どもをさらに追いつめ、家庭を学校化し、子どもが安心して過ごせる場をますます切り詰めていくという強い危機感から、この法案の現状での国会提出に反対しています。(→声明文

当面は「当事者・親の立場からの、法案への懸念・反対の声を伝える」「法案についての情報を共有し、さまざまな意見を知る/伝える」ために、このブログを運営します。
法案のゆくえが決着して以降については、改めて考えていきたいと思っています。


不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク    
 
松江不登校を考える会「カタクリの会」  吾郷一二実      
杉並、中野 不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会             
子ども相談室モモの部屋 主宰  内田 良子(共同代表)
草加らるご・登校拒否を考える会 世話人  大塚 晴子      
    学校に行かない子をもつ親の会KOCHI世話人 胡摩﨑ゆう子      
登校拒否を考える会・佐倉 世話人  下村小夜子(代表)  
橋本真希子      
         カマクラ「風の谷」 世話人  渡邉久美子      
ほか      
※五十音順 


連絡先 ftkhkk★gmail.com
(★を@に変えて送信ください)

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