不登校の子どもが危ない! STOP!「多様な教育機会確保法」

私たち「不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク」は、不登校などの経験者と、親の立場の者の集まりです。「義務教育に相当する普通教育に関する多様な教育機会を確保するための法律案(通称:多様な教育機会確保法案)」についての情報共有と意見表明のために、このブログをひらきました。           

タグ:不登校

※民進党の結党などがあり、結論を出すスケジュールが4月下旬へと遅れています。
「不登校対策法案」の上程を阻止する本当に最後の機会です。どうぞ皆さんの声を民進党 岡田「次の内閣」の議員の方々を中心に各党の政策調査会・
政務調査会議員に届けてください。


本国会で「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」が上程されようとしています。
「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案」から「多様な」の文字が消え、「フリースクール法案」から「不登校対策法案」に姿を変えて登場しました。


2015年9月15日の「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案(馳座長案)」から2016年2月2日「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(丹羽座長試案)」に変わり、「フリースクール」に相当する部分が削り落されました。これに伴いフリースクールに財政支援するために法的な手続きとして必要だった「第四章 個別学習計画」がなくなりました。
しかし、法案から第四章が削除された後に、丹羽座長試案では「第三章 不登校児童生徒に対する教育機会の確保等」という名の「不登校対策法案」が登場しました。

12万人余の不登校の子どもと保護者をさらに追い込む内容が法律化にされようとしています。
いじめや体罰、厳しい指導などで傷ついている多くの子どもは、学校を休みたくても休めていません。登校しぶりをしながら登校する「心は不登校、からだは登校」の子どもは少なくとも50万人余いると推定されます。
文部科学省の不登校対策は早期学校復帰対策です。学校を休めないまま傷つき心身ともに限界にきた子どもたちが命を絶つことが続いています。
不登校は命の非常口です。新たな法律をつくって命の非常口をふさがないでください。
私たち不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワークは、夜間中学と分けて不登校対策法案の白紙撤回を求める運動を続けています。

2016年3月11日の超党派フリースクール等議連・夜間中学等義務教育拡充議連立法チームの議連総会が開かれ、法案の審議では疑念、懸念、法案の不備の声が議員から次々あがるなか、審議を半ば強引に打ち切り、座長案として「各党持ち帰り」となりました。
各党の文部教育委員会での検討が行われのち、各党の政務調査会(民進党は「民進党 岡『次の内閣』」)を経て4月下旬までに各党の結論を出すスケジュールです。

法案に反対する不登校を経験した当事者が「壊れて止まらなくなったモグラ叩きゲームのようだ。穴からモグラ(法案)が延々とでてくる」と呟いていました。しかし今や「モグラ」は土を払い機体まで壊し、恐ろしい「ドラゴン」となって天に放たれようとしています。ドムドーラ

法案を白紙撤回し上程を阻止する最後の機会です。岡田「次の内閣」の議員を中心に各党の政策調査会議員・政務調査会議員にファックス、はがき、メールなどで皆さんの声を届けてください。議員めぐりを続けて感じたことは、紙ベースのファックスや手紙は良く読んでくれています。A4で1枚位の内容が適切のようです。
皆さんの声を届けてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。



民進党 岡田「次の内閣」の議員の方々の連絡先は下記のリンクから。
https://www.minshin.jp/about-dp/next-cabinet

下記は民進党 岡田「次の内閣」のファックスリストなります。
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本国会で「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」が上程されようとしています。
「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案」から「多様な」の文字が消え、「フリースクール法案」から「不登校対策法案」に姿を変えて登場しました。


2015年9月15日の「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案(馳座長案)」から2016年2月2日「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(丹羽座長試案)」に変わり、「フリースクール」に相当する部分が削り落されました。これに伴いフリースクールに財政支援するために法的な手続きとして必要だった「第四章 個別学習計画」がなくなりました。
しかし、法案から第四章が削除された後に、丹羽座長試案では「第三章 不登校児童生徒に対する教育機会の確保等」という名の「不登校対策法案」が登場しました。

12万人余の不登校の子どもと保護者をさらに追い込む内容が法律化にされようとしています。
いじめや体罰、厳しい指導などで傷ついている多くの子どもは、学校を休みたくても休めていません。登校しぶりをしながら登校する「心は不登校、からだは登校」の子どもは少なくとも50万人余いると推定されます。
文部科学省の不登校対策は早期学校復帰対策です。学校を休めないまま傷つき心身ともに限界にきた子どもたちが命を絶つことが続いています。
不登校は命の非常口です。新たな法律をつくって命の非常口をふさがないでください。
私たち不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワークは、夜間中学と分けて不登校対策法案の白紙撤回を求める運動を続けています。

2016年3月11日の超党派フリースクール等議連・夜間中学等義務教育拡充議連立法チームの議連総会が開かれ、法案の審議では疑念、懸念、法案の不備の声が議員から次々あがるなか、審議を半ば強引に打ち切り、座長案として「各党持ち帰り」となりました。
現在、各党の文部教育委員会での検討が行われています。4月上旬までに各党の結論を出すスケジュールです。

法案に反対する不登校を経験した当事者が「壊れて止まらなくなったモグラ叩きゲームのようだ。穴からモグラ(法案)が延々とでてくる」と呟いていました。しかし今や「モグラ」は土を払い機体まで壊し、恐ろしい「ドラゴン」となって天に放たれようとしています。ドムドーラ

法案を白紙撤回し上程を阻止する最後の機会です。各党の文教科学委員にファックス、はがき、メールなどで皆さんの声を届けてください。議員めぐりを続けて感じたことは、紙ベースのファックスや手紙は良く読んでくれています。A4で1枚位の内容が適切のようです。
皆さんの声を届けてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。


下記に主だった各政党の文教委員や立法チーム議連等の連絡先を掲載いたします。
民進党の結党のため、スケジュールが遅れているようです。
連絡先も改訂いたしました。どうか皆さんの声を届けてください。

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2016年3月11日に、超党派フリースクール等議連・夜間中学等義務教育拡充議連立法チームの議連総会が開かれました。法案は議連総会では意見がまとまらず、座長案として「各党持ち帰り」となりました。各党の文教委員会で審議した結果を議連に3月末までに持ち帰えり、最終的なまとめとするというタイムスケジュールが発表されました。
当ネットワークは「夜間中学と分けて『不登校対策法案』を白紙に戻すように」との要望書を提出しました(下記に全文を掲載)。



総会では各党から6人の議員が懸念、疑問、注文、法案の不十分さなどを次々に発言されました。当日の発言の内容の一部を紹介いたします。

浮島智子議員(公明党)「つらくても学校に頑張って行っている子、校長室や保健室登校の子に休むことを法案のどこで保障されているのか?
神本美恵子議員(民主党)「学校への登校圧力が強くなっている、学校現場がどうなるのか、学校に行きづらくなっている子に対する懸念が消えない
畑野君枝議員(共産党)「不登校12万人のうちフリースクールに行っているのは3%。10ヵ月やってきたというけど、8ヵ月はフリースクールの問題の立てつけ。2月から不登校のことになってまだ2ヵ月。どういう声があるかということをちゃんと聞いてほしい
議論が展開する中で質問に答えた文部科学省の前川喜平 文部科学審議官は「学校がすべての子どもにとって安心できる場所ではないということは承知している」と答え、会場は一瞬静まり返りました。

活発な議論が続く中、開始されてから30分ほどで半ば強引に司会の林久美子事務局長が討論を打ち切り、法案は議連としてはまとまらず、座長案として「各党持ち帰り」となりました。


当日配布された「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」座長案は、下記のからご覧いただけます。
義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(座長案)平成28年3月11日 ←クリックしてください

また、当ネットワークが提出した要望書と資料のPDF版はこちらからご覧いただけます。
 ・要望書(20160311当事者と親の会ネット)
 ・文部科学省の不登校対策について(20160311当事者と親の会ネット)


下記に要望書を掲載いたします。

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当ネットワークに参加する、不登校を経験した当事者と親の方々の不登校法案に対して白紙撤回を求める声と意見表明です。皆さんに許可をいただいて、ご意見を掲載させていただきます。


本法案の立法の趣旨はフリースクール法をつくるところにありました。しかし、今やフリースクールに対応する部分が削られ、不登校対策法に姿を変えてきました。「衣の下から鎧」が現れました。
不登校を経験した当事者や親の方々がどう感じているのか、どう考えているのか、現場からの声・意見を聞いて下さい。
年間12万人余の不登校をしている子どもたち、いじめや体罰などで学校を休みたくても休めない子どもたち、「心は不登校、からだは登校」の子どもたちは少なくとも50万人以上いると推定されます。
すべての子どもたちの最善の利益についてともに考えていただきたいと思います。

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2016年3月8日に、超党派フリースクール等議連・夜間中学等義務教育拡充議連立法チーム(丹羽秀樹座長)のヒアリングにおきまして、不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワークの代表「不登校法案への反対」「法案を夜間中学と分けて白紙撤回を」と意見表明いたしましたので、ここにご報告させていただきます。


活動報告
国会開会後、静かだった超党派フリースクール等議連が2月2日に再開され、動きが急にあわただしくなりました。
それに伴い当ネットワークの動きも活発になりました。以下にその活動の一端を報告いたします。
この他に当ネットワークの不登校を経験した当事者や親たちが議員訪問を続けております。

2月 2日 立法チーム勉強会 陪席 1名
2月12日 立法チームヒアリング、当ネットワークの代表が
      法案の反対・白紙撤回を表明・陪席 2名
2月16日 立法チームヒアリング 陪席 2名
2月17日 渋谷区で講演集会(講師:石川憲彦さん)を開催
2月19日 立法チームヒアリング 陪席 3名
3月 8日 立法チームヒアリング、当ネットワークの代表が
      法案の反対・白紙撤回を表明・陪席 3名
3月11日 立法チーム合同総会 6名


3月8日、議連立法チームにおきまして、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」の新しい座長試案が提出されました。新しい座長試案は下記のリンクからご覧いただけます。
義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(座長試案)平成28年3月8日 ←クリックしてください

当日の議連立法チームのヒアリングでは当ネットワークの代表が「私たち親も、同じように不登校のわが子を追いつめてきました」「親は変わることができますが、法律は変えられません」と強く法案の反対を訴えました。

下記に、当日の「意見書」を掲載いたします。(→PDF版

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2016212日に、超党派フリースクール等議連・夜間中学等義務教育拡充議連立法チーム(丹羽秀樹座長)のヒアリングにおきまして、不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワークの代表が法案への反対・白紙撤回を発表いたしましたので、ここにご報告させていただきます。


22日、議連立法チームにおきまして、これまで「多様な教育機会確保法案」と呼ばれていた法案の、新たな骨子案である「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」(仮称)が提出されました。

骨子案と修正表は下記のリンクからご覧いただけます。


義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(仮称)骨子(座長試案)平成28年2月2日 ←クリックしてください

座長試案(平成27915日版)からの修正点 ←クリックしてください


ヒアリングでは、この「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」(仮称)のことだけでなく、これまでの法案の内容・検討過程をも含めた反対意見を発表いたしました。


当ネットワークより参考として提出した資料4点(PDF版)は、下記リンクをクリックするとご覧いただけます。


 ・要望書(20160212当事者と親の会ネット)

 ・2・2骨子案の問題点(20160212当事者と親の会ネット)

 ・グラフ資料3点(20160212当事者と親の会ネット)

 ・当事者からのメッセージ(20160212当事者と親の会ネット)

下記に、当日の発表内容(原稿)を掲載いたします。

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さる1月22日に、当ネットワーク代表他4名が、NHK政策局文化福祉部4名(「ハートネットTV」制作スタッフを含む)の方と面会いたしましたので、ご報告いたします。


「ハートネットTV」では、番組に寄せられた当事者から寄せられたカキコミやメールの声をもとに、WEBと連動しながら当事者の悩みを解決する企画、“チエノバ”において、1・2月にシリーズ「不登校」を取り上げています。

先月1月28日(木)には、シリーズ第一回目の放送がありました。

NHK福祉局ポータル ハートネット

WEB連動企画“チエノバ”【2016年1・2月】不登校経験者の方へ あなたの「声」を聞かせてください。

この“チエノバ”の企画の一環として、昨年12月より、フリースクール・フリースペース・通信制高校などに所属する子どもをもつ保護者を対象に「不登校経験者の家庭学習実態調査」(アンケート)を実施されていました。番組サイト上でも、同じ調査が行われていました(こちらからご覧いただけます)。


このアンケートが各所で配布され始めてまもなく、不登校のお子さんを持つ親御さんから、当ネットワーク宛にアンケートに対する懸念のメッセージが届きました。

そこでは、ご自身のお子さんの実情から、「そもそも「多様な学び」を選ぶために、子どもは不登校になったのか?」という疑問が表されていました。

メッセージの一部を、下記に引用いたします。


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130日(土)に、島根県松江市にて「STOP!多様な教育機会確保法案 1・30緊急フォーラム」を開催しました(主催:松江 不登校を考える会「カタクリの会」、NPO法人YCスタジオ、不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワーク)。

講師には、フリースクール「フォロ」事務局長の山下耕平さんを迎え、「多様な教育機会確保法案」の問題について、「不登校」の基本的な定義や歴史、学校の空気感や、不登校を支えてきた市民の動きを踏まえつつ、幅広くお話しいただきました。

1・30当日の様子について、山下さんがブログに掲載くださっています。→「STOP! 多様な教育機会確保法案@松江」(2016/2/1)

当日、山下さんが使用されたスライドは、こちらからも閲覧できます。


山下さんの講演を受け、不登校の経験者2名と、親の会から2名のリレートークを行いました。また、東京在住の不登校の経験者の方からのメッセージも届いており、ご紹介させていただきました。
リレートークでは、それぞれの立場と経験を受けて、まさに自分の言葉として話され、とても胸を打つものがありました。

質疑応答では、法案の危険性についてだけでなく、出席されたみなさまのそれぞれの経験から、不登校について改めて考えていきたい、という意見が多く出されました。
 

ご参加くださったみなさま、そしてご登壇くださった山下さんをはじめとするみなさま、貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。


 「STOP!多様な教育機会確保法案キャラバン」、次はSTOP!多様な(き)教育機会確保法案 2・17講演集会」です。参加お申し込みはこちらからどうぞ。


引き続き、よろしくお願いいたします!!


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 1月11日(月・祝)に、「不登校・ひきこもり・発達障害 ─子どもたちの『今』を考えるすぎなみフォーラム─」を開催しました(主催:特定非営利活動法人てんぐるま/共催:不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク/後援:杉並区教育委員会)。
 不登校やひきこもりのお子さんをもつ保護者の方々など、多数のご参加で満席となりました。

プログラム
 1)基調講演:内田良子(心理カウンセラー・子ども相談室 モモの部屋)
 2)発言:親の会から 下村小夜子(登校拒否を考える会 佐倉)
 3)発言:不登校の経験者から
 4)「多様な教育機会確保法案」(通称)について、概要と問題点の解説
 5)会場からの質問票をもとに、質疑応答とディスカッション

配布資料 みんなで考える「多様な教育機会確保法案」PDF版 ←クリックしてください

 法案の概要と当ネットワークが考える問題点の解説については、とてもわかりやすかったとのご感想をいただきました。上の配布資料をぜひごらんください。
 不登校をめぐる学校や社会の現状、当の子どもはどんな状態と気持ちでいるのか、親やまわりの大人たちはどのように居ることができるのか、ほんとうに必要なことはどんなことか…といった具体的な話に続けて、法案がもつ問題点を、子どもの側の視点からお伝えできたと思います。

 法案の解説者から出た
「私たち自身は不登校と呼ばれることを望んでいない。大人の都合で勝手にそう名づけられているだけだ」
ということばは、法案にとどまらない「不登校問題」の大きな本質を表しています。

 「STOP! 多様な教育機会確保法案キャラバン」は、「STOP! 多様な教育機会確保法案 1.30緊急フォーラム」(1月30日 島根県松江市)、「STOP!『多様な(き)教育機会確保法案」講演集会』」(2月17日 東京都渋谷区)と続きます。詳細は⇒こちら
 ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします!

 2015年12月21日(月)に、笠浩史議員(超党派フリースクール等議員連盟立法チーム座長代理/民主党)に会見し、「義務教育の段階に相当する多様な教育機会の確保に関する法律案」の国会上程に対する反対要望書を提出し、「法案を白紙に戻す、もしくは夜間中学のみの法案とすること」を要望しました
 みなさまがお寄せくださった賛同書も、すべて手渡しをさせていただきました。賛同者の総数は308(団体45、個人263)となりました。詳細は→こちら

 この記事の最後に、2種類の反対要望書の全文を掲載します。PDF版は下記をクリックしてください。

 「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案」国会上程に対する反対要望書 およびこれに対する賛同書(2015年12月21日)PDF版

「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案」国会上程に対する反対要望書(当ネットワークより)(2015年12月21日)PDF版


 笠座長代理との会見では、反対要望書と賛同書を渡し、当ネットワークからの反対要望書を読み上げたあと、笠議員に法案の進行状況について質問をしました。これに対し、
 
・11月13日に朝日新聞に報道された修正案は、馳大臣が文部科学省と作成しているものが、先に報道された。まだ確定した案ではない。
・立法チーム新座長の丹羽秀樹議員より「年明けから自民党内で文部科学部門会議を開き、条文検討を再開する」と聞いている。
・9月15日付「決定稿」もあくまで座長試案であり、議連としての法案の確定は、まだこれからの段階。次の通常国会に上程するかどうかは、法案が固まりしだいということになる。
・自分は夜間中学等義務教育拡充議員連盟で事務局長を務めており、夜間中学についてはぜひ立法したい。フリースクールと合わせての立法は無理があるかもしれないが、一緒にやりたいと考えている。

などの回答がありました。
 こちらからは、

「11月の朝日新聞報道内容では、法案の重点が学校復帰に変わっている。子ども・当事者に大きな影響のあることを当事者不在のまま党内でどんどん変えられては困る」
「あくまで白紙撤回を要望する。私たちは議員連盟代表としての笠議員に会いに来たので、白紙撤回という要求を議連にしっかり伝えてほしい」
「全国各地の不登校の当事者、関係者や、当ネットワークの意見を聴く場を設けてほしい」

などを口頭で伝えました。

 笠議員が退席したあと、ご参加くださったご賛同者のみなさんとミニ集会をひらき、意見交換をおこないました。

 なお、翌22日に超党派フリースクール等議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟の合同総会が開かれ、座長代理&幹事長に就任した笠議員から、21日に当ネットワークから反対要望書を受け取った旨が報告されました。

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 11月13日付の朝日新聞11月15日付の読売新聞で「フリースクールなどで教育を受けた場合でも義務教育修了を認める議員立法を自民党の議員連盟がまとめた。来年の通常国会に提出する見込み」と報道されています。
 議連からの公的なアナウンスはないため、これをそのまま事実と受けとることはできませんが、報道内容では学校在籍が前提となり、「多様な学びの保障」よりも「学校復帰」「学校と同じ教育」に重点が置かれた法案に見えます(法案名から「多様」の語もなくなっています)。学校に行かずフリースクールなどにも行きたくない(行ける状態にない)子どもにとっては、ただ管理と「やらなければいけないこと」が増えるだけ、そして「卒業」ではなく「修了」という学歴の差別が新たに生じるという、非常に不利な法案となっているようです。
 これが果たして不登校の当事者が望んでいるものなのか、とても疑問です。むしろ別の誰かのための法案であるように思えます。

 この報道を知った、不登校の小学生のお子さんをもつ親の方が、文章を書かれました。許可を得て、下に掲載させていただきます。
 立法にかかわる人々に、現場からのこのような具体的な声を知ってほしい。たくさんたくさん聞いたうえで、もっと慎重になり、一から考え直してほしい、と思います。(文責:藤本なほ子)

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 11月18日に、当ネットワーク代表ほか計4名が、林久美子議員(参議院・民主;超党派フリースクール等議員連盟事務局長)に面会しました。そして、「多様な教育機会確保法案」(略称)国会提出反対要望へのご賛同者のお名前・コメントの概要を伝え、下記の申し入れと話し合いを行いました。

 1.法案の白紙撤回、または夜間中学に関する部分のみでの立法を要請。
 2.この法案の問題点を、子どもたちの現状、法的な観点などから説明(「就学義務」の問題、「修了」認定による学歴格差、フリースクールなどに行かず家庭にいる子どもへの不利益、子どもどうしの分断など)。
 3.「子どもの権利条約」の趣旨にのっとり、子どもの権利を主体とする法律にすること、「休む権利」を大切にすることなどを要請。
 4.不登校当事者・経験者、親、関係団体などの多様な意見の聴取を要請。
 5.議員連盟および各党の文部科学委員との話し合いを要請。

 当ネットワークではひきつづき、法案の国会上程に対する反対要望へのご賛同を募っています(→詳細はこちら)。
 反対要望書とみなさまからのご賛同書は、議員連盟の立法チームに提出します。また、各党の議員にも反対の意思を伝えていきます。
 反対要望書の提出後も、議員や世論に、この法案によって不登校の子どもたちにどんな事態が生まれうるのか、なぜ反対するのか、私たちの考えだけでなく幅広い意見を伝え、できる限りのなかで活動していく所存です。
 各地の団体・個人のみなさま、ご賛同とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

学校に行かない子と親の会(大阪) 」が毎月発行している『ココナッツ通信』に、同会世話人代表の山田潤さんが、多様な教育機会確保法案について文章を寄せていらっしゃいます(11月7日付)。許可を得て、ここに転載させていただきます。(→PDF版

(なお、本日11月13日付朝日新聞朝刊で、「議員立法自民党の議員連盟がまとめた」と報道されています。法案の内容は、山田さんの文章中で前提されている内容から、変更が加えられているようです。とくに文章中の「個別学習計画」は、新法案での「学習方針」がこれに相当すると思われます。)
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  「多様な教育機会確保法案」(略称)への反対要望提出について、現在複数の国会議員などに連絡をとり、面会を申し入れています。
 10月7日に、まず、神本美恵子参議院議員(民主党)を訪問しました。議員と秘書氏を合わせ90分ほどお時間をいただき、当ネットワーク4名で交渉しました。その概要をお知らせいたします。

【当ネットワークから】
 1.法案の白紙撤回、および、夜間中学に関する部分のみでの立法でのお願い。
 2.法案反対賛同者からの、「子どもの権利条約」の趣旨と「休む権利」を大切にしてほしい、などのご要望・ご意見を口頭で説明。
 3.この法案の問題点を、子どもたちの現状の観点、法的な観点の2点から説明。
 4. 馳浩文部科学大臣誕生に関連し、今後の議連の動きを質問。

【神本議員から】
 ・神本議員自身も「法案を憂慮している」「反対の趣旨を尊重したい」とのお話
 ・他の議員のご紹介
 をいただきました。また。臨時国会があるとしても、11月以降になるのではないか、とのことでした。

 当ネットワークではひきつづき、法案に対する反対要望へのご賛同を募っています(→詳細はこちら)。そして、要望書を各議員に提出し、各党の文教委員会及び議員連盟に反対の意思を伝え、みなさまのご要望・ご意見を届けていきます。
 法案が国会に提出されるまでは、まだまだ時間があります。各地の団体・個人のみなさま、ご賛同とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 「義務教育の段階に相当する普通教育の多様な機会の確保に関する法律案」(略称「多様な教育機会確保法案」)国会上程に対する反対要望の提出につきまして、多くのご賛同をいただきました。
 反対要望書と賛同書は、2015年12月21日に、超党派フリースクール等議員連盟立法チーム座長代理の笠浩史議員(民主党)に、議連立法チーム宛としてお渡ししました。

 ここに、当ブログでの公開可とされた方のお名前とコメントを紹介させていただきます(敬称略)。2015年12月21日確認分までで、賛同人総数は308(団体45/個人263となりました。

★以下が畳まれていたら、右の「続きを読む」をクリックしてください。
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学校に行かない子と親の会(大阪) 」世話人代表の山田潤さんが、
多様な教育機会確保法案の立法に関係する議員に、要望書を出されました。
許可を得て掲載いたします。(→PDF版

(この法案について、各方面から議員へさまざまな意見・懸念・反対の声が届けられています。
 とくに、障害児の就学や発達障害にかかわる方々も、分離・排除が強まるという懸念などから
 この法案には敏感に反応されているようです。
 団体だけでなく、個人からの声も、集積し、議連や各党での検討に影響を与えていることと
 思います。)続きを読む

親の立場からの、私たちの声明文(2015年8月25日)です。
声明文のあとに、参考資料として「法案の第四章(個別学習計画)」と「学校教育法 第21条」を付しています。 →PDF版
続きを読む

私たちは、不登校・ひきこもりなどの経験者と、親の立場の者の集まりです。
2015年8月11日に「多様な教育機会確保法(通称)」の法案が公開されたことを受け、このブログを緊急に立ち上げました。

私たちはこの法案が、不登校の子どもをさらに追いつめ、家庭を学校化し、子どもが安心して過ごせる場をますます切り詰めていくという強い危機感から、この法案の現状での国会提出に反対しています。(→声明文

当面は「当事者・親の立場からの、法案への懸念・反対の声を伝える」「法案についての情報を共有し、さまざまな意見を知る/伝える」ために、このブログを運営します。
法案のゆくえが決着して以降については、改めて考えていきたいと思っています。


不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会 ネットワーク    
 
松江不登校を考える会「カタクリの会」  吾郷一二実      
杉並、中野 不登校・ひきこもりを考える当事者と親の会             
子ども相談室モモの部屋 主宰  内田 良子(共同代表)
草加らるご・登校拒否を考える会 世話人  大塚 晴子      
    学校に行かない子をもつ親の会KOCHI世話人 胡摩﨑ゆう子      
登校拒否を考える会・佐倉 世話人  下村小夜子(代表)  
橋本真希子      
         カマクラ「風の谷」 世話人  渡邉久美子      
ほか      
※五十音順 


連絡先 ftkhkk★gmail.com
(★を@に変えて送信ください)

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